安眠をよぶ入浴法
疲労を取るためには「質の良い睡眠」です。
睡眠は睡眠でも、ポイントは『質の良い』ということ。
『質の良い睡眠』がとれた翌朝の目覚めは
スッキリと爽やかに気持ちよく、
反対に質の悪い睡眠、もしくは、
質の良い睡眠までいかなかった場合は
翌朝も疲れやだるさが残り、何とか起きることになります。
疲れ切ってバタンと倒れ込むように寝るから
睡眠はしっかりとれています、といわれる方も
沢山いらっしゃいますが、
日中に交感神経に偏りすぎた生活をしてしまうと
夜になったからといってもなかなか副交感神経に切り替わらず
脳は休めないこともあるのですね。
そこで、質の良い睡眠をとるための
副交感神経優位にする努力を紹介したいと思います。
入浴と食事と2つあるのですが、今回は入浴について。
人は深部体温が下がると眠くなることがわかっています。
入浴するとお湯の温度で体温は一時的に上がりますが、
血行が促進されて熱が放出されやすくなるため、
その後は下がるのです。
ですから、眠る1~2時間前にお風呂に入っておくと
ベッドに入るころには体温が下がり始めて眠気が強くなるということです。
しかし、熱いお風呂に肩まで深く入る全身浴だと
刺激が強く、交感神経が優位になってしまうため、
体温調節を行う自律神経の疲れを誘発してしまうので
注意が必要です。
38~40度程度のぬるま湯にみぞおちの辺りまで入る
半身浴で、8分程度でも体温は上がりますので
これくらいを目安にしておくと、
副交感神経が優位になり、休息に適した体内環境に
誘導できるようになります。
これから暑くなり、なかなかお風呂に浸かることが
少なくなるかもしれませんが、
仕事は変わらずに加えて、
冷房や紫外線の影響でも交感神経優位に偏り
疲労が溜まりやすくなる季節でもあります。
帰宅後の習慣をすこし見直し、
スッキリと爽やかに気持ちよく朝を迎えられると
いいなと思います。